古代の墓誌(こだいのぼし)は7世紀から8世紀の墓誌である。
墓誌は被葬者の氏名や略歴、卒去年などを銅板・石・塼?などに記し、墓中に埋納したものである。
中国では後漢の頃に墓記・封記・葬塼などが登場した。
日本古代の墓誌は7世紀後半から8世紀末にかけての16例が出土している。飛鳥、奈良時代では仏教文化の普及に伴って火葬墓が出現し、その中に墓誌が納められた。大部分は姓名・官位・卒年のみを記す簡単な例が多い。墓前に置く場合は墓碑、墓標 (表)、神道碑と呼ばれる。
中国では後漢の頃に墓記・封記・葬塼などが登場した。
日本古代の墓誌は7世紀後半から8世紀末にかけての16例が出土している。飛鳥、奈良時代では仏教文化の普及に伴って火葬墓が出現し、その中に墓誌が納められた。大部分は姓名・官位・卒年のみを記す簡単な例が多い。墓前に置く場合は墓碑、墓標 (表)、神道碑と呼ばれる。
No | 名称 | 出土地 | 年紀 | 官位 | 材質 | 形状 | サイズ |
1 | 船王後墓誌 | 大阪府柏原市国分町 | 天智7年(668年) | 大仁品 | 銅 | 短冊形 | 298×69 |
2 | 小野朝臣毛人 | 京都市左京区上高野 | 天武6年(677年) | 大錦上 | 銅鍍金 | 短冊形 | 590×59 |
3 | 文忌寸禰麻呂 | 奈良県宇陀郡榛原町八滝 | 慶雲4年 (707年) | 正四位上 | 銅 | 短冊形 | 260×43 |
4 | 威奈真人大村 | 奈良県北葛城郡香芝町穴虫 | 慶雲4年(707年) | 正五位下 | 銅鍍金 | 球形容器 | 高242 |
5 | 下道朝臣圀勝・圀依母夫人 | 岡山県小田郡矢掛町東三成 | 和銅元年(708年) | 銅 | 深鉢形容器 | 高231 | |
6 | 伊福吉部徳足比売 | 鳥取県岩美郡国府町宮下 | 和銅3年 (710年) | 従七位下 | 銅 | 深鉢形容器 | 高171 |
7 | 憎道薬 | 奈良県天理市岩屋町 | 和銅7年(714年) | 銀 | 短冊形 | 137×22 | |
8 | 太安萬侶 | 奈良市此瀬町 | 養老7年(723年) | 従四位下 | 銅 | 短冊形 | 291×61 |
9 | 山代忌寸真作 | 良県五条市東阿田 | 神亀5年(728年) | 短冊形 | 銅鍍金 | 280×55 | |
10 | 小治田朝臣安萬侶 | 奈良県山辺郡都祁村甲岡 | 神亀6年(729年) | 従四位下 | 短冊形 | 銅鍍金 | 297×63 |
11 | 美努連岡萬 | 奈良県生駒市萩原 | 天平2年(730年) | 従五位下 | 長方形 | 銅 | 297×207 |
12 | 僧行基 | 奈良県生駒市有里 | 天平21年(749年) | 筒状容器 | 銅 | ---- | |
13 | 石川朝臣年足 | 大阪府高槻市真上 | 天平宝字6年(762年) | 正三位 | 長方形 | 銅鍍金 | 297×104 |
14 | 宇治宿禰某 | 京都市西京区大枝塚原町 | 神護景雲2年 | --- | 銅 | --- | |
15 | 高屋連枚人 | 大阪府南河内郡太子町太子 | 宝亀7年(776年) | 正六位上 | 直方体 | 砂岩 | 262×187×119 |
16 | 紀朝臣吉継 | 大阪府南河内郡太子町春日 | 延暦3年(784年) | 従四位下 | 直方体 | 塼 | 253×158×66 |
タグ
コメントをかく