概要
ドングリが生る木として知られる。縄文時代はクヌギのドングリの殻がみつかる。狩猟・採取の時代にクリやトチノキと並び重要な食料であった。葉は、トゲが目立つ。材は薪炭として利用される。樹液はクワガタの好物である。幹は直立し、高さ約15mになる。雑木林の中で黒っぽい樹皮に見える。樹皮は灰褐色で、やや深めに不揃いに割れる。深い割れ目の底が、褐色を呈する。実の殻斗や樹皮の煮汁は、染料に使われる。灰汁を媒染剤にすると、ツルバミ色となる。
学名
Quercus acutissima。Quercus はコナラ属、acutissima は 非常に鋭形の。
万葉集
「紅(くれない)は 移ろふものそ 橡(つるばみ)の
馴れにし衣に なほ及(し)かめやも」万葉集 大伴家持(巻18・4109)