(さぬかいと, sanukite)は古銅輝石安山岩の一種で、今から約1300万年前の瀬戸内海地域の火山活動によってできた火山岩である。「讃岐岩」または「カンカン石」とも呼ばれる。
概要
1891年にドイツ人の地質学者(Ernst Weinschenk)が来日して研究し、産地に一つである讃岐にちなんで、サヌキット(Sanukit)と命名して報告した。英語読みではサヌカイト(Sanukite)となる。サヌカイトは、黒色、緻密、硬堅で、通常の玄武岩や安山岩と比べて斑晶が少ない。古代では石器材料として使われ、打製石器、磨製石器に加工され使われた。
産地
香川県の「五色台」、大阪府と奈良県にまたがる二上山周辺、坂出市の金山や城山など数か所でしか採取できない。