石器は石鏃、打製石斧、磨製石斧、十字型石器、つまみ型石器、敲石、凹石、石匙、削器、掻器、石錘、碇石などであった。保存状態は良好である。動物遺体は鹿と猪が大半であった。植物はドングリが大半である。出土した種子・果実などの中には、チャンチンモドキや、日本で最も古いモモの種があった。碇石は合計110点あり、重量は5.9kgから18.2kgまである。モモは19粒が得られた。これまでの報告では最古であった。それまでは佐賀県
菜畑遺跡の弥生初頭が最古であった。今回の縄文前期の堆積物から出土したモモの核は18.9cmと小さく、古代モモのサイズであった。菜畑遺跡、菜畑八反間遺跡のモモの核は長さ22cmから30cmを超えるものがあり、古型を呈していない。どのようなももが中国からもたらされたかは、今後の課題である。