古代史の散歩道 - 益田岩船
益田岩船
(ますだいわふね)は、奈良県橿原市にある巨大石造物である。
「益田の岩船」とも呼ばれる。
概要
大きさは東西約11m、南北約8m、高さ約4.7m。真上から見ると長方形である。亀石や酒船石などと同様に飛鳥の石造物の1つとされる。巨岩の上面に四角い穴が2つある。上部から側面にかけて幅1.6メートルの溝が東西に掘られる。頂部平坦面の中央には幅約1.6mの浅い溝があり、その中に一辺約1.6m、深さ約1.3mの方形の穴が2つ並んで彫られている。山側の下半部は埋っている。約400m南東に
牽牛子塚古墳
がある。
用途
用途はさまざまな諸説がある。横口式石槨の未完成品説がもっとも有力視される。
益田池の石碑の台座説
天体観測の道具説
火葬墳墓説
横口式石槨説
遺物
指定
1976年(昭和51年) 奈良県の史跡指定。
アクセス
舗装道路の先を進むと山道になり、途中に急坂のためロープが設置されている。急勾配の場所もあって場は悪い。特に雨期や雨後は滑りやすい。
名称:益田岩船
所在地:〒634-0051 奈良県橿原市白橿町8丁目20−1
交 通:近鉄吉野線 岡寺駅 西に徒歩14分から20分。
参考文献
早稲田大学図書館所蔵 西国三十三所名所圖會