古代史の散歩道 - 円頭大刀
円頭大刀
(えんとうたち)は丸みを帯びた
柄頭
?
をもつ
大刀
である。
概要
金属装大刀は把頭の形式により
環頭大刀
,
円頭大刀
、
圭頭大刀
、
方頭大刀
?
、
頭椎大刀
?
、
鶏冠頭大刀
?
などがある。
柄頭は金銅製が多い。
銀象嵌銘円頭大刀(岡田山古墳出土)
把円頭に意匠を凝らした精緻な双鳳亀甲繋文の象嵌あり。
刀身平の鋒寄りにある銘文「各田卩臣」(額田部臣)と書かれる氏姓の存在は、部民制成立の時期が、他の共伴品の年代と併せ、記紀の内容から知られる時期以上に遡り得る資料となる。「臣」の姓の成立期を究明するために貴重である。
出土例
鉄地銀象嵌円頭大刀 - 蒲郡市清田町木森所在の
権現山古墳
?
(円墳)出土
金銀装円頭大刀 - 鳥居松遺跡出土、6世紀前葉に朝鮮半島南部で製作された舶来品と推測。
木製の柄は、日本列島には例のない竜や波形の模様が彫刻されており、高純度の金や銀の板で覆われる。
金銅装円頭大刀 -宮口古墳群・第11号墳(上越市牧区宮口)出土、牧歴史民俗資料館
銀象嵌銘円頭大刀 - 岡田山古墳出土 島根県松江市、重要文化財、六所神社所蔵(島根県立八雲立つ風土記の丘資料館保管)
参考文献