古代史の散歩道 - 家形石棺
家形石棺
(いえがたせっかん)は、
古墳時代
の後期に被葬者を埋納した石棺の一種である。
飛鳥時代
と推定されるものもある。
概要
蓋部が屋根形で身は刳抜式(大きな石をくり抜いたもの)または組合式(複数の石を組み合わせたもの)の箱状の石棺である。
石材の産地
石材の産地は、畿内の
二上山
、播磨の
竜山
?
、吉備の
浪形山
?
、熊本県宇土半島産が知られる。
時代の変化
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
に縄掛突起の付いた家形石棺が展示されている。縄掛突起の取りつく位置は、時期が下るとともに、蓋石の縄掛け突起のつく位置が低くなり、頂部の平坦面が広く徐々に下方へ移動するとされる。縄掛突起は運搬の際に縄を通して持ち上げるために使われたと推察される。
事例
堀切6号横穴墓(京田辺市薪堀切谷)
赤坂天王山古墳
綾塚古墳
艸墓古墳
唐人塚古墳
五条野丸山古墳
江田船山古墳
藤ノ木古墳
東乗鞍古墳
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市尾墓山古墳
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都塚古墳
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参考文献
山本ジェームズ(2008)「畿内家形石棺にみる棺蓋短側辺突起の変化」早稲田大学大学院文学研究科紀要 第4分冊、53、pp.103-120