古代史の散歩道 - 吉原遺跡
吉原遺跡
(よしはらいせき)は、和歌山美浜町吉原に位置する
弥生時代
から
平安時代
の遺跡である。
概要
紀伊水道を望む海岸砂丘に面する。
2022年12月14日、弥生時代の
方形周溝墓
が確認された。長さ8・9メートルの方形周溝墓5基を確認。底部には石が並べられていた。埋葬された人は地域の有力者とみられる。完成当時は墳丘表面に葺石が施されていた可能性があり、これまで近畿南部では確認されていない構造であるとされる。
調査
¬昭和62年度、63年度の和歌山県文化財調査センターにより
弥生時代
中期から後期の
土壙墓、
方形周溝墓
、平安時代の土壙墓、古墳時代の溝が発見されている。令和2年の発掘調査で、弥生時代の壺、甕、弥生時代の石製紡錘車が発見されている。
遺構
遺物
半分埋まった状態の古墳時代の原型をとどめた須恵器がみつかり、これは「『はそう』といって、水や酒など液体を注ぐために使用されるもの。割れて捨てられたものではなく、墓地へのお供えなど、故意に埋められたものと考えられている。
須恵器
土師器
黒色土器
鉄釘
寛永通宝
人骨
指定
アクセス
名称:吉原遺跡
所在地: 和歌山美浜町吉原958付近
交 通: 紀州鉄道紀州鉄道線「西御坊駅」から1.1km。
参考文献
「
弥生時代の方形周溝墓など発見
」朝日新聞, 2022年12月15日
和歌山県文化財センター(2017)「吉原遺跡」和歌山県文化財センター