古代史の散歩道 - 金銅幡
金銅幡
(こんどうのばん, Ban-type Banners)は、菩薩の威徳を示すための仏具で、
法会
の際に掲げられる金銅製の旗である。
概要
花唐草や亀甲などで透かし彫りした金銅板4枚を蝶番で縦に四枚連ねた幡である。切り透かして文様を表す。間に鈴や葉形の垂飾を付ける。
幡身は四つの坪に分けられる。各坪は1枚の銅板で鍍金を施す。第1坪は
唐草文
、第2坪は
亀甲文
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に鈴をつける。第3坪は直線文に花卉、第4坪は球繋ぎの飾りと
含綬鳥
(授帯を咥える鳥)の構成である。
管理
名称:金銅幡 第1号
倉番:南倉 156
用途:仏具
技法:金工
寸法:長170 身幅15.5
材質・技法 :銅製鍍金 鍛造
出展歴
名称:金銅幡 第1号
1940年 - 帝室博物館、皇紀2600年記念正倉院御物特別展
1946年 - 第1回
1954年 - 第8回
1978年 - 第31回
1991年 - 第43回
1995年 - 第47回
2022年 - 第74回
参考品
金銅灌頂幡 -
東京国立博物館
、
国宝
、
法隆寺
から皇室に献納された宝物類のひとつ。
参考文献
奈良国立博物館
(2022)『正倉院展 第74回』仏教美術協会