古代史の散歩道 - 銀平脱八稜形鏡箱
銀平脱八稜形鏡箱
(ぎんへいだつはちりょうがたのかがみばこ,Mirror Case)は
正倉院
に収蔵されている鏡を入れる八花形の箱である。
概要
八稜形の
印籠蓋造り
の鏡箱である。素地は革製。型に皮を当てて成形し、布被を当てて漆を塗り、蓋の表面と側面に
平脱技法
で装飾する。蓋表中央に八花型の大唐花文、その周囲に孔雀を中心にした八花型文を配置する。側面は各陵ごとに蓋と身に連続した花文を平脱技法で表す。
展示歴
1989年 - 第41回
1995年 – 第47回
2012年 - 第64回
管理
名称 :銀平脱八稜形鏡箱 第一号
倉番 :南倉 71
用途 :収納具
技法 :漆工
寸法 :径 36.5 短径 31.3 高 10.5
材質:皮製 布着 黒漆塗 金・銀平脱 嚫は紫紙・麻紙
関連宝物
参考文献
奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』
奈良国立博物館