概要
中国の戦国時代に半円形の瓦当のある軒丸瓦が出現した。中国の南北朝時代から蓮華文装飾が出現し、朝鮮半島に伝わる。日本の飛鳥時代に百済系,高句麗系の単弁蓮華文装飾が使われる。法隆寺式軒瓦は蓮の花を表現したもので、中央にめしべとおしべを表し、周囲に複弁と呼ばれる2枚1組の蓮華の花びら8弁を飾る。
大通寺式軒丸瓦
日本で最初の本格的な仏教寺院である飛鳥寺の造営に際して,日本の要請を受けて百済から派遣された瓦工集団,すなわち,『日本書紀』に記される瓦博士の一派も「大通寺式」(金徳里系)軒丸瓦を生産していた瓦工と考えられている。