『古事記』の原本は現存しない。伊勢系諸本と卜部系諸本の2種類がある。
- 真福寺本系
- 国宝、愛知県宝生院(大須観音)蔵
- 最も古く確かな写本として、古事記研究の底本となる。
- 道果本(重要文化財、奈良県天理図書館蔵)
- 道祥本(伊勢本ともいう。東京都静嘉堂文庫蔵)
- 春瑜本(重要文化財。伊勢神宮蔵。伊勢一本、御巫本とも云う。)
- 兼永筆本(京都府・鈴鹿勝蔵、兼永本、鈴鹿登本ともいう。)
- 近衛本(陽明文庫本、京都府陽明文庫蔵)系
- 梵舜本(ぼんしゅんぼん:東京都國學院大學蔵)系
- 山田本(やまだぼん:東京都静嘉堂文庫蔵)系
- 猪熊本(香川県猪熊家蔵)系
- 三浦本(戸川本、兵庫県戸川家蔵)系
- 九條本(奈良県天理図書館蔵)系
- 隠顕蔵本(奈良県天理図書館蔵)系
- 祐範本(ゆうはんぼん:前田本、東京都前田育徳会尊経閣文庫蔵)系
- 国立国会図書館?蔵(1644年(寛永21年)、前川茂右衛門)