概要
開館は1978年(昭和53年)10月5日である。西アジア・エジプト地域の古代文明を紹介する目的により、我が国最初の古代オリエント専門の博物館として開館した。展示だけでなく、現地調査や研究を積極的に行っている。西アジア、エジプト地域を中心として、旧石器時代からササン朝時代までの資料約5,000点、及びシリア出土品を多数収蔵する。収蔵品は土製品(土器、彫像、粘土板文書など)、石製品(彫像、レリーフ、印章など)、金属製品(容器、彫像、コインなど)、ガラス製品など。
開館の経緯
1973年(昭和48年)、井上靖・今里廣記・江上波夫・平山郁夫の4氏が、アフガニスタン・イラン・トルコの遺跡探訪の旅行中に、オリエントに関する美術館の創設が話題となる。1977年(昭和52年) 文部大臣に「財団法人古代オリエント博物館」設立の許可を申請し、受理された。18名が理事に就任。1978年(昭和53年) 第1回理事長会において、江上波夫理事を博物館館長に選任。10月5日、サンシャインシティ文化会館内に古代オリエント博物館開館した。