古代史の散歩道 - 黒檀
黒檀(こくたん)はカキノキ科カキノキ属の常緑大高木である。

概要

散孔材で年輪は不明確である。重くて硬い材質である。硬い木材であるため、切削は困難であるが加工すると丈夫な製品になる。肌目は緻密で光沢を持つ。辺材は淡い赤色で、心材は濃い黒色から桃色の地に赤褐色の縞をもつ。色調により縞黒檀・青黒檀・斑入黒檀に分かれる。堅くて強靱であり、優れた耐久力、肌理の緻密さがある。彫刻、高級建築材、高級家具材や楽器等に適し、古くから珍重される。心材は黒色で磨くと美しい光沢を示す。
現代の主な用途は床柱、仏壇、弦楽器の指板、ピアノの黒鍵などである。

原産地

インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、インドネシア、マラヤ、スマトラ、ボルネオなど東南アジアに広く分布する。

正倉院の使用例

参考文献