古代史の散歩道 - 紺夾纈絁几褥
紺夾纈絁几褥
(こんきょうけちあしぎぬのきじょく,Blue Lug with Clamp-resist Dyed Designs)は
正倉院
に収蔵されている仏前に供物を置くための机の上敷である。
概要
絁に夾纈染技法で華やかな文様を施す。中央に大花葉樹を配置し、樹下に鴛鴦ようの二羽の鳥を配す。その周囲に花文や雲文を配置する。樹上に四羽の飛鳥を配す。保存状態が良好であり、色彩が鮮やかである。葉の先を緑色から黄色にグラデーションでぼかす技法が使われる。表面に蝋状の物質を塗布しており、光沢がある。
展示歴
1976年 - 第29回
1986年 - 第38回
2014年 - 第66回
管理
名称 :紺夾纈絁几褥 第14号
倉番 :南倉 150
用途 :調度
技法 :染織
寸法 :長104 幅54
材質:表は藍地夾纈絁 裏は白絁 芯は麻布
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参考文献
奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』
奈良国立博物館