古代史の散歩道 - 雑集
雑集
(ざっしゅう)は、
正倉院
に保存されている聖武天皇が中国六朝・隋・唐時代の詩文を抄出された書巻である。
概要
国家珍宝帳
記載の献納宝物である。天皇31歳の宸筆である。主として浄土信仰に関するものが抄写され、145首を計上する。中国ではほとんどが散逸し、伝わっていない。
管理
名称:雑集
倉番:北倉 3
用途: 書蹟・地図
技法:紙
寸法:本紙縦27.1〜27.7 全長2142 軸長31.3
材質・技法 :本紙白麻紙47張 墨書 淡紫および淡黄の罫線 軸端は紫檀 軸木は檜
出展歴
1956年 - 第10回
1966年 - 第19回
1981年 - 特別展『正倉院宝物』(
東京国立博物館
)
1990年 - 『日本美術名品展』(東京国立博物館)
1998年 - 第50回
2012年 - 宸翰 御手が織りなす至高の美(京都国立博物館)
2019年 - 正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―(東京国立博物館)
参考文献
奈良国立博物館
(2008)『正倉院展60回の歩み』奈良国立博物館
東京国立博物館(1981)『特別展 正倉院宝物』東京国立博物館