恋瀬川の河口付近で霞ヶ浦を見下ろす台地上に位置する。舟塚山古墳群には6基の前方後円墳、20基の円墳がある。16号墳は舟塚山古墳である。規模は茨城県下では最大であり、群馬県太田市の
太田天神山古墳?に次いで東日本で2番目の規模である。前方部、後円部共に3段築成で、外周は盾型の一重の堀が後円部の南、東、北側と前方部の北、西側を囲む。後円部に対して前方部が長くなっている。大阪府堺市の日本最大の前方後円墳である
大仙陵古墳?(仁徳天皇稜)や奈良県奈良市の
ウワナベ古墳と共通の特徴がある。しかし墳丘の形は、奈良県広陵町の巣山古墳と非常に似ていることが指摘された。
巣山古墳?は有力豪族である「葛城氏」の墓と考えられていることから、舟塚山古墳の被葬者は、大王よりも葛城氏との関係が深いことが伺える。