概要
岩手県沿岸の最北端の洋野町にある遺跡である。標高約53mの海岸段丘上に立地する。
調査
発掘調査は三陸沿岸道路建設に伴い行われた。石器 425 箱、土器 82 箱が出土した。石斧石材には花崗閃緑岩や砂岩等を使用し、敲石にはチャートを用いる。
土器は縄文時代、早期、前期、中期、晩期、弥生時代前期、中期、後期が見つかっている。
放射線炭素年代測定
住居跡と土坑から出土した木炭の合計5点である。6号住居跡は6846年から6746年である。縄文時代前期初頭に相当する。49号土坑からの出土は試料2が7158年から7020年、22号出土試料3は4830年から4655年で縄文時代中期中葉から後期である。