古代史の散歩道 - 小玉
小玉(こだま)は古代に首飾りや」腕飾りなどに使われた直径5から6ミリの丸い玉である。

概要

多くはガラス玉である。弥生時代から古墳時代前期にかけてガラスの色ははほぼ水色に限られていた。古墳時代には小玉だけ、あるいは他の玉とともに連ねて、耳、首、手、足などの飾りとした。縄文時代には石製のものもあった。

流通

ガラスを国内で原料から生産していたものではなく、製品や資材として作られたものが国内に持ち込まれ、加工・流通していたものと考えられている。一部の遺跡から勾玉の鋳型なども見つかっているため、ガラス加工技術を持っていたと考えられる。奈良時代には玉以外にも、朝廷の保護のもとで仏教関連のガラス製品などが作られた。
ガラス小玉の製作法は次の3つがある。
  1. 管切り法
  2. 巻き付け法
  3. 鋳造法

出土例

参考文献