古代史の散歩道 - 松尾寺
松尾寺
(まつおでら)は奈良県大和郡山市山田町にある日本最古の厄除霊場である。
概要
松尾山縁起(天平古記録)によれば、養老2年(718年)、
舎人親王
が、勅命による日本書紀編纂の折、42歳の厄年であったため、日本書紀の無事完成と厄除けの願をかけて建立された日本最古の厄除霊場とされる。境内に神霊石の大岩や役行者の聖蹟、多数のの石仏がある。春と秋のバラの季節にお花畑が一般に公開される。松尾寺からさらに登っていくと展望のよい松尾山神社がある。法隆寺から松尾道を登り溜池の堤防の東側に斑鳩神社がみえる。松尾道の道標に従って道を登ると松尾寺につく。
境内
本堂
神霊石の大岩
北惣門
閼伽井屋
護摩壇
十三重塔 - 舎人親王の毛骨を納祀
鐘楼
行者堂
阿弥陀堂 - 江戸中期頃
七福神堂
三重塔 - 承和2年(835)創建(寺伝)。明治の再建説。
松尾山神社
南惣門
宝蔵殿
「千手観音像トルソー」(焼損仏/奈良時代)、役行者小角像(円空作/江戸時代)、松尾寺創建時(奈良時代)の出土品
茶室
石州の最も早い頃(29歳)の作といわれる茶室
文化財
千手千眼観世音菩薩(やくよけ観音)
本堂の本尊(秘仏)。厄除観音とも言われる。千の手、千の目を持つ千手千眼観世音菩薩。
舎人親王像
千手観音像トルソー
宝蔵殿、奈良時代8世紀 【拝観料】500円(舎人親王像と合わせて)
「役行者像」
行者堂。日本で最大の役行者像と前鬼像・後鬼像・役行者母公像・役行者小角像(円空作)
如意輪観世音菩薩
三重塔
大黒天
松尾寺七福神堂 鎌倉時代の作。像高約82cm、桧材一木造り木造。
アクセス等
名称:大和 松尾寺
宗派:松尾山真言宗
所在地:639-1057 奈良県大和郡山市山田町683 松尾山
拝観料:拝観料 |境内自由(入山料無し、お堂の中の拝観は拝観料が必要)
交通:JR大和路線大和小泉駅東口から近鉄郡山駅行バスまたは近鉄郡山駅から小泉駅東口行バス「松尾寺口」下車、徒歩約2km
参考文献
-