概要
東アジア全体を視野に入れた古代史研究で知られている。日本古代の歴史と文化を幅広い視野で多面的に研究し、また、アジアの中の日本という新たな歴史像を構築したとされる。
百済・加耶系の漢人、新羅系の秦人、高句麗系の高麗人の役割、「帰化」と「渡来」の語を明確に区分した。徹底した文献史料批判に基づく実証主義を基盤に、国文学・神話学・民俗学・宗教史学・考古学など、多方面にわたる深奥な学識を駆使して、古代日本を解明した。
東アジア古代史に関する国内外での国際学術シンポジウムに、たびたび出席し、国際交流を図った。
京都帝国大学文学部史学科の卒業論文は「日本古代史に於ける氏族系譜の成立に就いて」。