古代史の散歩道 - 酔胡王
酔胡王
(すいこおう)は、ペルシャ系のソグド人の王である。
概要
酔胡王は酔った赤い顔で、長い鼻の人物として表される。
奈良県明日香村の
飛鳥池遺跡
?
で、古代の仮面舞踊劇「
伎楽
」に使用する面の一つ「 酔胡王 」を描いたとみられる
木簡
が出土した。飛鳥池遺跡は7世紀後半の遺跡なので、伎楽は612年、朝鮮半島の百済人が伝えたとされるので、これを裏付ける。
伎楽面
正倉院
に酔胡王が伝わる。
伎楽面 木彫第47号
また法隆寺献納の木造伎楽面「伎楽面 酔胡王」は
国宝
となっている。こちらは飛鳥から奈良時代で8世紀のものである。