古代史の散歩道 - 素環頭大刀
素環頭大刀(そかんとうたち)は環頭大刀の中で、円環のなかに装飾のない大刀である。

概要

環状の中に竜や鳳凰などの飾りが作られていない大刀を素環頭大刀という。
円環のなかに装飾のない大刀である。古墳時代中期(5世紀ごろ)にわが国でも製作された。
素環頭大刀は柄木を用いず、茎に布などを巻いて使っていたようである。この形式は奈良時代まで続き、高麗剣と呼ばれていた。渡来した国の名から命名された。

出土例

5世紀末から6世紀初頭頃の素環頭大刀が出土した。
  • 貴山銚子塚古墳? 福岡県
4世紀後半の素環頭大刀

参考文献

  1. 大塚初重・小林三郎(1996)『古墳事典』東京堂出版