『三代実録』によれば、大安寺は、聖徳太子が平群郡額田部に
熊凝道場?を創建したことが始まりと伝えられる<ref>『三代実録』元慶四年(880年)冬十月条</ref>。舒明天皇(岡本天皇)は百済川の河畔に熊凝精舎を移し、
百済大寺?とした。九重の塔を持つ当時最大の伽藍であったとされている。645年(大化元年)、恵妙法師は百済大寺の寺主となった。百済大寺は
673年?(天武2年)に
天武天皇?により高市郡の夜部村に遷され、高市大官寺と名を変え、封七百戸を施入した。699年(文武3年),九重塔を建て七宝を施入した。聖武天皇は詔を下し、
716年?(霊亀2年)に平城京左京六条四坊の地へ移転した。