古代史の散歩道 - 銅剣
銅剣
(どうけん,Bronze sword)は銅製の剣である。
概要
日本には
弥生時代
に朝鮮半島製の短剣が入った。当初は実用武器として使用したが、しだいに実用を離れて祭祀・儀式用となっていった。
形態
形態的としては細形銅剣・中細形銅剣・平形銅剣がある。細形銅剣は中国製、中細形銅剣・平形銅剣は国産である。主として瀬戸内海中部から発見される。
出土例
伝香川県善通寺市出土
平形銅剣で身は薄く、刃は研ぎだされていないなど実用性は失われ、わずかに茎や樋に痕跡が残る。
荒神谷遺跡
昭和59年、谷あいの斜面の発掘調査で358本の銅剣が出土した。50cm前後の中細形銅剣で、「出雲型銅剣」と呼ばれる。
参考文献
大塚初重(2019)『巨大古墳の歩き方』宝島社
大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版