古墳時代を代表する布留式土器は標識遺跡である。大和王権の勢力拡大と共に各地に運ばれ、その後、各地域で作られた土器である。布留川の北側で埴輪を樹立した祭祀場跡や多量のガラス製品と玉類、刀剣の把や鞘など80点余を含む多量の木製品などが出土した。
2022年9月の報告会で、福岡市埋蔵文化財センター文化財の久住猛雄主事は「板石硯」と呼ばれる石製品を同遺跡で十数点確認した。刀装具や鍛冶関連遺物が出土する三島地区が多いとし、「取引を記録したか、倉庫の管理に文字を使用したのだろう」と語る。鍛冶工房のほか、木や鹿の角で作られた刀装具が多数出土しており、刀剣が生産されていたのは確実とみられている。
- 土師器
- ガラス製品
- 玉類
- 刀剣の把
- 韓式系土器
- 馬歯
- 馬骨