古代史の散歩道 - 仏舎利
仏舎利(ぶっしゃり)は入滅した釈迦の遺骨である。

概要

舎利は「遺骨・遺体」を意味するサンスクリット語の「sarira」から由来する。
舎利は釈迦をしのぶものとして信仰された。舎利を美しい容器に納入することは古代インドから始まる。仏教の伝播にともない、舎利信仰は中国、韓国、日本に伝わわった。

仏舎利塔

釈迦の遺徳を慕って、近くの8カ国から仏舎利分譲の強い懇請があり、地元のマルラ人たちはそれぞれ国王に分譲した。分譲をうけた8カ国と地元は、仏舎利をまつるための塔を10ヶ所建てた。これが仏舎利塔の起源である。

参考例

  • 松林寺五層磚塔納置金銅舎利 - 韓国・国立慶州博物館
  • 慶州羅原里五層石塔出土舎利容器 - 韓国・国立中央博物館
  • 金銅舎利塔 - 東京国立博物館 重要文化財

参考文献