古代史の散歩道 - 平出遺跡
平出遺跡
(ひらいでせき)は長野県塩尻市にある
縄文時代
中期から平安時代にかけての大集落遺跡である。
概要
日本三大遺跡の一つと言われる。他の2つは
尖石遺跡
と
登呂遺跡
?
である。
縄文時代は中期中葉から末葉を中心とし、古墳時代から平安時代は各期に渡る。
調査
昭和25年から始まった発掘調査は、考古学・建築学・民俗学など多分野の専門家による総合学術調査として実施された。杉本平の南端にあり、桔梗が原の山間にある丘状台地にある。
東西1km、南北400mの範囲で国指定遺跡範囲は15万m2である。
遺構
縄文時代住居跡43、古墳時代から平安時代住居跡118、小竪穴・円形周溝墓などが検出されている。高床倉庫址、縄文中期の竪穴住居址や信仰に関係ある配石址。平安時代の建物跡は4棟。
遺物
縄文中期土器、石器、平安時代の灰釉陶器、緑釉陶器、土師器。緑釉水瓶は平安初期の優品である。自然遺物は米、大麦、ソラマメなど。鉄鏃、鉄鎌。
放火
2008(平成20)年3月に完成したばかりの竪穴式住居の内の1棟が同年6月に焼失した。12月に少年2人が失火により逮捕された。
指定
昭和27年3月 国指定史跡
アクセス
名称:平出遺跡
所在地:長野県塩尻市宗賀1011-3
交通: JR塩尻駅から中心市街地循環線(西廻り)に乗り10分「平出遺跡公園口」で下車
平出考古博物館
平出遺跡の資料を展示する。4つの展示室で平出遺跡をはじめ、塩尻市内の遺跡から見つかった土民俗資料、土器や土偶などの出土品約2万点、日本ではきわめて珍しい奈良時代の2mを超える瓦塔を展示。
名称:塩尻市立平出考古博物館
開館時間:午前9時 〜 午後5時 ( 最終入館は午後4時30分 )
休館日:月曜日(祝日、振替休日の場合は翌平日)
入場料:300円
所在地:〒399-6461 長野県塩尻市宗賀 1011-3
交通:JR中央本線. 塩尻駅からタクシー5分
参考文献
大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版
塩尻市教育委員会(1981)_平出遺跡
塩尻市教育委員会(1983)_史跡平出遺跡_昭和57年度発掘調査報告書