1882年(明治15年)7月東京向島に生まれる。祖父木内喜八、父
木内半古から三代にわたる家業である指物、
螺鈿、木象嵌を学ぶ。竹内久一、前田貫業に師事して彫刻、上代の画法、書法を修得する。1904年(明治37年)から
正倉院御物整理掛に出仕し、
木画、
螺鈿、
撥鏤等の修理、復原、模作に従事する。大正年間に朝鮮李王家美術品製作所に勤務し、半島・大陸の工芸技術を修得する。1936年(昭和11年)、桐製四季象嵌大鉢を平和記念東京博覧会に出品する。1954年(昭和29年)、東京芸術大学の講師に任ぜられた。晩年は日本工芸会理事となる。
代表作に、正倉院
紫檀木画双六局(昭和7年模作、東京国立博物館蔵)、紫檀木画手筥(大正14年パリ万国装飾美術工芸博出品、金賞受賞)