古代史の散歩道 - 木内半古
木内半古
(きうち はんこ,1855年-1933年)は明治、大正、昭和時代前期の木工芸家である。
木内省古
の父。木内五郎は五男。
概要
内国勧業博覧会など各種博覧会で受賞を重ね、その後は
正倉院
御物整理掛に出仕し、細密な
木画
技術を習得し、正倉院御物の修理と模造に従事する。1892年(明治25年)に
正倉院
の
赤漆文欟木御厨子
を復元した。1898年(明治31年)、赤漆文欟木厨子の模造を製作する。
東京国立博物館
が所蔵する。明治時代、
アーネスト・フェノロサ
、
岡倉天心
とともに奈良、京都、滋賀などで宝物調査を行った。
作品
「
紫檀小架
」模造、明治時代・19世紀、
東京国立博物館
が所蔵
「四君子象嵌重硯箱」(1931年(昭和6年))
大倉集古館
?
蔵
「白檀飾香炉」(1930年(昭和5年))
東京国立博物館
蔵
「塵尾」(1921年(大正10年))、
法隆寺
蔵
「初音葦手象嵌裁縫箱」(
宮内庁三の丸尚蔵館
?
蔵)
「風月象嵌短冊箱」(1915年(大正4年))、
奈良国立博物館
蔵
「澗声印蒔絵肉池」(明治時代)、奈良国立博物館蔵
「網代彫硯箱」(明治〜昭和時代(19〜20世紀))、奈良国立博物館蔵
「長花形煙草盆」(1931年(昭和6年))、奈良国立博物館蔵
「和歌色紙象嵌硯箱」(1915年(大正4年)) 、奈良国立博物館蔵
などの作品がある。