数珠は念珠、念誦(どちらも読み方は「ねんじゅ」)、誦数とも書かれる。日本だけでなくチベット、中国、モンゴル、韓国などの各地で古来使われている。韓国語では염주(ヨムジョ)という。119顆の深赤色の琥珀玉を白い組紐に通し、
珠玉、無色
水晶?の曲玉1個、紫
水晶?の
小玉6枚淡水産とみられる真珠13枚、
瑪瑙?7枚で飾った
数珠?である。一般的に数珠は108箇ないし54箇の珠を紐に通すので、本品は数が多い。陀羅尼を唱えたり、念仏の時に数を数えるために用いる。ほかに正倉院宝庫には25連の数珠が伝わる。
肉眼とテレビモニター付実体顕微鏡の観察により
真珠?は二枚貝産真珠層真珠と判明した。
付属する漆皮箱の題箋から、752年(天平勝宝4年)の大仏開眼会で使用され、奉献されたものと推察される。