『三国志』は魏志(書)30巻、呉志(書)20巻、蜀志(書)15巻の三書全65巻からなる。名著と言われ、陳寿の死後、
史記?、
漢書?、
後漢書の「前三史」に加え、「前四史」と称される。「魏」(国)について書かれた部分を「魏志(又は魏書)」という。「魏志」の中で最後の巻が「烏丸伝、鮮卑伝、東夷伝」である。「東夷伝」は9条あり、扶余、高句麗、東沃沮、挹婁(わうろ)、濊(わい)、韓(馬韓、弁韓、辰韓)等の諸部族に続いてその列伝の最後に「倭人条」がある。「倭人条」は約2000字(正確には1983文字)であり、30巻中で最も長文である。