縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)は中国後漢時代の銅鏡である。

概要

日本の古墳では出土例が多い。平縁部分の幅が広く、縁の文様として飛禽、走獣、神仙、飛雲など絵画的文様で構成することから、「絵文様縁神獣鏡」「飛禽走獣文縁神獣鏡」とも呼ばれる。内区には神仙像を中心とした神獣文が表される。外側に日輪を従えた車、それを曳く獣、飛仙などの群像を描いた画文帯が鋳だされる。図像は浮彫により、細線を用いる細密表現がなされる。
画文帯神獣鏡は主文の構図により、同向式神獣鏡、環状乳神獣鏡 、求心式神獣鏡に分けられる。 画文帯神獣鏡は主に後漢後期から西晋時代までに作られたとされる。

出土例

  • 柳井茶臼山古墳 柳井市、約30片に割れた状態で発見された。内区に神像、走獣禽像を表す。
  • 天神山古墳 奈良県天理市柳本町出土、径16.5cm。
  • 和泉黄金塚古墳 中央槨の棺外から出土した画文帯同向式神獣鏡に、「景初三年」(239年)銘がある。
  • ホケノ山古墳 奈良県桜井市出土。大型品で精緻な表現である。
  • 黒塚古墳

参考文献

  1. 樋口隆康(2005)「放射光を使った古鏡の分析」レーザー研究33 巻 Supplement 号

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