魏志倭人伝(ぎしわじんでん)は歴史書『三国志?』の中の第30巻「烏丸鮮卑東夷伝」倭人条をいう。陳寿?の撰による。
邪馬台国の候補地は60以上あるが、大きくは有力な説として、(畿内)大和説と九州説に分かれる。江戸時代に本居宣長は九州説を主張した。明治時代の歴史学者である京都帝国大学教授の内藤虎次郎(内藤湖南)は邪馬台国畿内説を唱える。一方、東京帝国大学(現:東京大学)教授の白鳥庫吉は「邪馬台国北九州説」を主張する。
「三国志」の版本は数種類がある。「魏志倭人伝」は-「陳寿」の記した「三国志」の中の「魏書東夷伝倭人条」の通称である。
- 咸平本 - 北宋咸平五年(1002)刊行本 - 「静嘉堂文庫」に「呉志」のみ残る。「魏志」は現存せず。宋衢州州学刻元明逓修本 共二十五冊。
- 紹興本 - 紹興年間(1131年-1162年)の刊行本。現存最古の刊行本。
- 紹煕本 - 紹煕年間(1190年-1194年)に刊行された。宮内庁書陵部蔵南宋「紹煕本」。
- 百衲本 - 「紹煕本」を元に張元済が刊行したとされる。1936年に商務印書館から出版された『百衲本二十四史』(影印本、全820冊)である。
タグ
コメントをかく