縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

雑札(ざっさつ,Wooden Tags)は正倉院に保管されている木製の札である。

概要

木簡ともよばれ、木片を削り平面の長方形にして、墨書したもの。用途は物品の請求をする、品物の付け札とするなどである。平城宮その他から大量に出土している。当時は紙も使われたが、木札の使用は例外的なものではなかったことを示す。第三号は753年(天平勝宝5年)の仁王会の際、設営担当の装束司が造東大寺司を通じて管下の東大寺写経所に物資保管を依頼したものである。

中倉 21の雑札には第1号から第五号がある。「第30回正倉院展目録」では杉材(1号と3号)と桧材とがあるが、1981年の貴島恒夫・嶋倉巳三郎・林昭三の報告ではすべて桧材となっている。
No材料
1号桧材24.830.5
2号桧材29.04.1
3号桧材28.04.7
|4号|桧材|51.5|5.4|
5号桧材50.74.5

他の雑札

2011年、 第63回正倉院展に「中倉202の雑札」(長80 幅6.8 厚0.8)がでている。

展示歴

名称 雑札 第三号

  1. 1968年 – 第21回
  2. 1977年 - 第30回
  3. 2010年 – 第62回

管理

  • 名称 :雑札 第三号
  • 倉番 :中倉 21
  • 用途 :書蹟・地図
  • 技法 :木竹工
  • 寸法 :総高46.3cm、笠木長36.8cm、床高4.2cm、床幅29.3cm
  • 材質: 檜 墨書

参考文献

  1. 奈良国立博物館(1977)「第30回正倉院展目録」奈良国立博物館
  2. 関根真隆(1980)「木材材質調査」正倉院年報2号,p.70

貴島恒夫・嶋倉巳三郎・林昭三(1981)「正倉院宝物の木材材質調査報告」正倉院年報3号,p.11

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