鳥毛立女屏風(とりげりゅうじょのびょうぶ,Screen Panel with Woman under Trees)は正倉院に伝わる六扇の屏風である。
墨で描いた人物絵の輪郭に山鳥の羽毛を貼っている。羽毛は殆ど剥落しており、残っていない。羽毛は日本固有の山鳥と日本産の雉の羽とされる。顔や手に施された彩色がかすかに残る。樹木の下に唐風の美人が立っているため、「樹下美人図」とも呼ばれている。盛唐の風俗を反映したふくよかな天平美人が描かれている。彩色箇所以外は下絵の墨線がみえる。
- 1949年 - 東博
- 1956年 -
- 1964年
- 1977年
- 1988年
- 1990年 - 『日本美術名品展』(東京国立博物館)
- 1999年 –
- 2014年 - 日本国宝展(東京国立博物館)
- 2019年 –
- 1948年 –
- 1956年 –
- 1959年 - 正倉院宝物展(東京国立博物館)
- 1988年
- 1990年 - 『日本美術名品展』(東京国立博物館)
- 1999年 –
- 2014年 - 日本国宝展(東京国立博物館)
- 2019年
『国家珍宝帳』には100畳、596扇の屏風が記載されている。屏風は書屏風、絵屏風、鳥毛屏風、夾纈・臈纈屏風に分類される。書屏風は21畳、鳥毛屏風は3畳、絵屏風は1畳、夾纈は65畳、臈纈は10畳が記載されている(参考文献1)。このうち書屏風には王義之、王陽詢の書や藤原不比等の屏風があるが、持ち出されてすでに失われている。絵屏風は貸し出されて返還されなかったものが多い。鳥毛屏風と夾纈・臈纈屏風は貸し出されなかったため、現存している。
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