縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

唐仁大塚古墳(とうじんおおつかこふん)は鹿児島県東串良町にある前方後円墳である。

概要

大隅半島東岸の志布志湾沿岸に広がる平野にある唐仁古墳群の古墳の一つである。古墳時代中期の列島南端の古墳群である。唐仁古墳群は前方後円墳3基・円墳119基・不明等8基の計130基から構成される。1号墳が唐仁大塚古墳である。周囲に周溝が廻り後円部頂上に大塚神社が鎮座する。神殿と拝殿の渡り廊下の下に竪穴石室の石蓋が露出し、石室内は中が朱塗りされる。鹿児島県内で最大であり、九州内でも3番目の規模である。

調査

1923年(大正12年)、瀬之口伝九郎が報告した。1928年に竪穴式石室をあけると、内部に凝灰岩製の長さ2.7mの長持形石棺がおかれ、石棺に接して横矧板鋲留式の短甲が副葬されていた。記録によれば、長持形石棺は開いていなかったという。棺身、棺蓋とも前後の両端に2個ずつの網掛突起が作り出されている。棺蓋の外形にはかまぼこ型の丸みがあり、典型的な長持形石棺といえる。
長持形石棺と短甲があることから、築造年代は5世紀後半とみられる。
1992年度(平成4年度)に1号墳の墳丘測量調査(東串良町教育委員会)を行う。

遺構

遺物

指定

アクセス等

  • 名称:唐仁大塚古墳
  • 形式:前方後円墳
  • 被葬者: 不明
  • 築造時期: 古墳時代中期頃〜後半
  • 全長:130m
  • 後円部直径:m
  • 後円部高さ:約10m
  • 前方部幅:約m
  • 前方部高さ:約m
  • 所在地: 鹿児島県肝属郡東串良町新川西5096
  • 交通: JR「志布志駅」から車で約35分

参考文献

  1. 大塚初重(2019)『巨大古墳の歩き方』宝島社

大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版

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