臨書(りんしょ,Calligraphy)は手本を横に置いて、臨(うつ)すことである。
書の古典を見て習うことである。手本を傍らに置いてそれを見ながら書を書くことであり、伝統的な手習いの方法である。書跡の複製方法として古来より行われている。王羲之の「蘭亭序」は唐の太宗が虞世南や欧陽詢といった能書の臣下、あるいは宮廷内の技術者に命じて臨書を作らせ、下賜した。唐の孫過庭は「楽毅を写せば情,怫鬱多し」(書譜)と書く。
摸本は原本の上に別の紙をのせて敷き写しをする方法である。原本に紙をかぶせ、丁寧に字形をなぞったもの。臨書は、個人の主観を反映するところがあるが、気脈を貫き、筆づかいも自然になる。一方、摸本は躍動感に欠ける傾向があるものの、字形は正確である。
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