縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

阮咸(げんかん)は中国の文人で竹林七賢の一人である。陳留(河南省?)の人で字は仲容。晋の琵琶の名手である。転じて楽器の名、明楽?清楽?に用いる絃楽器の名となった。もとは琵琶から変形したものであり、月琴?の一種と見ることが出来る。

概要

阮咸は晋の初め世を避けて清談に耽ったが、仕えて散騎侍郎?となる。音律に巧であり、琵琶に長じていた。山濤に挙げられ吏部郎?となった。

奇行

「晋書」の伝によれば奇行が多かったと言われる。
七月七日北阮盛曬衣服。皆錦綺粲目。咸以竿挂大布犢鼻於庭北阮盛曬衣服。皆錦綺粲目。咸以竿挂大布犢鼻於庭。
という。七月七日は、衣服を曝す日である。隣の金持ちの阮家では錦を晒し目に鮮やかであった。そこで阮咸も、竿に大きな犢鼻褌(ふんどし)を掛けて日に曝したという。そうした奇行は他の七賢たちも同様である。目的は政治や世俗への批判や嘲笑であり、それを酒に求めた。当時の政治的な危険から逃避する目的もあった(参考文献1)。

参考文献・注

  1. 辰巳 正明(2016)「奈良朝の文学思想 : 旅人と憶良をめぐって」東アジア文化研究(East Asia culture studies) (1), pp.5-17
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