縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

貝環(ばいかん)は、ヤコウガイの殻を、中央に円孔を設け、輪郭を円形や花形に切り抜き、磨いた飾り具である。

概要

中央に孔が穿たれ、糸を通した形跡がある。詳しい用途は不明である。
正倉院には円形3枚、花形2枚が伝来する。中央の円形の孔は不揃いである。
花形の花弁は13枚と14枚とがある。
円形貝環には両側に3つの小孔が穿たれているが、配置は不揃いである。
貝殻の光沢部分と、非光沢部分とをまだらに仕上げる特徴から、国内産とみられている。
外縁や円孔の周辺がすり減つて降り、使用頻度は高かったとみられる。
紫外線照射(365nm)ですべて暗紫色を呈する。裏側の漆などの付着物によると考えられる。
材料は夜光貝とみられる。

管理

  • 名称:貝環
  • 倉番:中倉 125
  • 用途:その他
  • 技法:その他
  • 寸法:(5枚)最大のもの径2.7
  • 材質・技法 :夜光貝

出展歴

  1. 1970年 - 第23回
  2. 2009年 - 第61回
  3. 2022年 - 第74回

参考文献

  1. 和田浩爾・赤松蔚・奥谷喬司(1996)「第18号 正倉院宝物(螺鈿、貝殻)材質調査報告」正倉院紀要,第18号、pp,1-39

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