縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

宮地嶽古墳(みやじだけこふん)は福岡県にある7世紀?前半の前方後円墳である。
巨大な石室と豪華な副葬品で知られる。

概要

被葬者は、宗像一族の首長墓であるとされる。、福岡県福津市の宮地嶽神社境内にある古墳時代終末期の円墳である。石室は参拝可能な石室としては最大である。

調査

遺構

墳丘形状は大型円墳で、直径は34メートル、横穴式石室の長さが約22メートル。内部の横穴式石室は全長23m、最人幅2.8m、天丼までの高さは最大3.1m。

規模

  • 直径:34m

出土遺物

金銅装馬具、金銅刀装具、緑に輝く瑠璃玉、緑瑠璃板、金銅透冠、ガラス板など、300点が発見された。金銅装の豪華な馬具は、各種文様を薄肉彫りするなど装飾性に富む。頭椎大刀は、推定全長2.8mという巨大刀である。歩揺を垂下した冠は、透彫りによって流雲文の間に竜を配置した。宮地嶽古墳の正面の山すそから出土した瑠璃壷と銅壷は八世紀の火葬した骨を入れる骨壷と考えられる。埴輪はない。

指定

  • 昭和27年3月29日(国宝指定)

展示

出土品は宮地嶽古墳出土品として九州国立博物館東京国立博物館に保管展示される。

アクセス

  • 名称:宮地嶽古墳
  • 所在地: 811-3309 福津市宮司元町7-1
  • 交通: 福間駅下車、駅前よりバス(タクシー)約5分、徒歩約25分(約2km)

参考文献

  1. 大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版
  2. 池ノ上宏・花田勝弘(1999)「筑紫・宮地嶽古墳の再検討」(『考古学雑誌』第85巻 第1号)
  3. 青木敏(2022)『古墳図鑑』日本文芸社

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