縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

刻彫尺八(こくちょうのしゃくはち)は正倉院に保管されている文様を彫った竹製の管楽器?である。

概要

尺八?は長さ一寸八尺の竹管に指孔を開けた縦笛?である。中国大陸より八世紀までに渡来し、唐楽?の演奏に用いられたと考えられている。長さは唐小尺?の1尺8寸に相当する(参考文献1)。
現代の尺八の孔の形は円であるが、この時代は楕円?である。材質は真竹?である。孔は五孔あり、裏に一孔がある(参考文献2)。竹の三節を用い、全面に細密な文様を施す。竹の表皮を削り残し、唐装の女性像、樹木、草花、飛鳥、?などの文様を表す。指孔の周囲には孔を花の中心にみたてて唐花文を刻んでいる。

正倉院宝物には管楽器として尺八?が8口伝わる(参考文献3)。正倉院の尺八の中で最も大きなものである。
国家珍宝帳に「刻彫尺八一管」と記載されている品で、東大寺大仏殿に献納された品である。

出陳年

  • 1950年 - 第4回
  • 1956年 - 第10回
  • 1959年 正倉院宝物展(東京国立博物館)
  • 1967年 - 第20回
  • 1972年 - 第25回
  • 1984年 - 第36回
  • 1994年 - 第46回
  • 2008年 - 第60回
  • 2021年 - 第73回

模造

東京国立博物館には明治時代の模造品が保管されている(参考文献3)。

管理状況

  • 倉番 : 北倉 23
  • 長さ : 長43.7cm 
  • 吹口径:2.3cm
  • 材質・技法 : マダケ

参考文献・注

  1. 奈良国立博物館(2021)『第73回正倉院展』仏教美術協会
  2. 飯塚小玕齋(1984)『正倉院の竹細工』正倉院紀要No6
  3. 刻彫尺八東京国立博物館

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