縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

黒姫山古墳(くろひめやまこふん)は大阪府堺市にある5世紀?中葉の前方後円墳である。鉄製甲冑類の出土量として日本最多である。

概要

百舌鳥古墳群?古市古墳群?の中間にある全長114mの前方後円墳である。平地に立地し、前方部は西向きである。墳丘のまわりに幅15メートル前後の周濠がある。中世には、墳丘に大規模な盛り土がされていた。

調査

昭和22年に調査され墳丘に二重に円筒埴輪列が検出された。

遺構

後円部の埋葬施設は盗掘により破壊されていた。
前方部に墳丘主軸に並行して副葬品埋葬用とみられる河原石積竪穴式石室?がある。
石室は内法4.03m、東端幅0.75m、西端幅0.83m、高さ1.03m。

出土遺物

短甲24領、頸甲11、肩甲12、眉庇付冑13、鉄刀14、鉄鉾10、草摺4、剣10、鉄鏃56、刀子5の鉄製利器等が検出された。遺物は堺市立みはら歴史博物館で展示されている。

アクセス

  • 名称:黒姫山古墳
  • 所在地: 〒587-0002  大阪府堺市美原区黒山302
  • 交通: 河内松原駅徒歩10分/近鉄南大阪線「河内松原駅」より近鉄バスに乗り換え「下黒山西」下車

参考文献

  1. 大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版

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