縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

周濠(しゅうごう)は古墳の周囲に掘られた堀である。周堀または周湟ともいう。

概要

行燈山古墳で周濠が成立したと考えられている。古墳が墓から政治的シンボルに変化したことが周濠の形成と関係がある。佐紀陵山古墳で釣鐘型周濠が生まれる。
初期の古墳では自然地形を利用して、丘陵の突端であったり、丘陵の尾根などでは、自然地形と墳丘を区別するため、一部にだけ周濠を作る場合がある。丘陵の末端部や傾斜地に築造された前方後円墳では、墳裾に高低差がある場合があり、周濠に段差を設ける場合がある。

纒向石塚古墳

「纒向型」の中でも最古級とされる奈良県桜井市の纒向石塚古墳 の周濠は馬蹄形であったことが確認されている。同型の周濠がその後、全国に波及している。高島(2008)は「周濠は、単に墳丘と外界とを画するものではなく、幾つもの要素により世に被葬者の権力・個性を表示するものであった」と指摘する。

参考文献

  1. 高島 敦(2008)「古墳の周濠の意義」奈良大学大学院研究年報 (13), pp.174-178

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