西ノ城古墳(あまづかこふん)は福岡県うきは市に所在する3世紀後半の双方中円墳?である。
形墳丘の頂部では、板状の石を組んで造った埋葬施設が2基検出された。木棺と石棺による埋葬の跡である。弥生時代の集団墓の特徴とされる。3〜4世紀の古墳は1人の首長のために築かれることが多いため西ノ城古墳のように多数の埋葬施設があるのは古墳のスタイルが確立する前の、弥生時代の「墳丘墓」に近い。うきは市教育委員会は一帯を治めた豪族と親族、側近らが埋葬されたと考えられるとする。調査を担当したうきは市教育委員会生涯学習課・大津諒太は「土器が少ないことも古い古墳の特徴」と指摘する。
- 肥後和男・竹石健二(1973)「日本古墳100選」秋田書店
- 大塚初重(1996)『古墳辞典』東京堂出版
- 「福岡・うきは市の西ノ城古墳はまるでキャンディー」朝日新聞, 2022年2月23日
- 「双方中円墳、九州で初確認」西日本新聞、2021年12月29日
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