大安寺(だいあんじ, Daian-jii)は南都七大寺のひとつで、奈良県奈良市にある高野山真言宗?の寺院である。
平成9年2月27日、奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部と桜井氏教育委員会は、「吉備池廃寺?跡から飛鳥時代最大の金堂の基壇が見つかった。廃寺が639年に舒明天皇が造営を始めたわが国初の官寺(国立寺院)である百済大寺(くだらのおおでら)跡である可能性が高い」と発表した。発見された基壇は長方形で、東西約36.2m、南北約27m。高さは約3m。塔や講堂ではなく金堂(本堂)の基壇と判断された。飛鳥時代に建立された他の寺院の金堂の基壇よりはるかに大きいが、出土した瓦は少ないことが判明した。瓦の年代は640年ごろと判断された。焼けた痕跡はなく一種類の瓦しか出土ないことから、寺は完成後間もなく移転し、瓦の大部分はその際、別の場所に運ばれたと見ている。大協潔・近畿大助教授(考古学)はこれだけ考古学データがそろえば、吉備池廃寺を百済大寺の最有力候補と見なければならないと語る。
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