縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

天神山古墳(てんじんやまこふん, Tenjinyama Tomb)は[[群馬県]太田市にある東日本で最大規模の前方後円墳である。「男体山古墳」「太田天神山古墳」とも言われる。

概要

墳丘の周りに二重に濠が巡らされ、北東に天神山古墳に付属する陪塚がある。墳丘は、河原石の葺石で覆われている。墳丘上、中堤帯の一部に埴輪が立てられていた。墳丘は3段築成。

調査

古墳本体の発掘調査は行われていない。江戸時代に、棺として使われた大型の長持形石棺が発見された。長持形石棺は4世紀代の畿内大和政権における大王の古墳、あるいは地方の巨大前方後円墳に採用されている石棺で、このことからも畿内大和政権とのつながりがあり、強大な権力をもった毛野地方における首長の墓と推定されている。
1957年(昭和32年)8月、墳丘の測量調査、1965年(昭和40年)、太田市教育委員会による内堀の発掘調査、1993年(平成5年)、後円部西側中堤部における民家造成に伴う発掘調査が行われる。中堤上で円筒埴輪列を発見した。

遺構

  • 長持形石棺
  • 周濠

遺物

  • 円筒埴輪
  • 家形埴輪、
  • 鶏形埴輪
  • 水鳥形埴輪 - 頭部のみ

指定

  • 1941年(昭和16年)1月27日1941年、国指定史跡
  • 平成22年8月5日(追加指定)

アクセス等

  • 名称:天神山古墳
  • 形式:前方後円墳
  • 被葬者: 毛野地方における首長
  • 築造時期:埴輪の特長などから5世紀前半と推定されている。
  • 全長: 墳丘全長210m、外濠をふくめた全長353m 
  • 前方部前端幅:126m
  • 幅:288m
  • 高さ: 16.5m
  • 入場料:立ち入り自由
  • 所在地: 太田市内ヶ島町1606-1
  • 交通: 東武伊勢崎線「太田駅」から徒歩22分

参考文献

  1. 大塚初重(2019)『巨大古墳の歩き方』宝島社

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