縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

八角高麗錦箱(はっかくこまにしきのはこ)は、正倉院に保存されている金銀山水八卦背八角鏡第1号を納めた八稜形の箱。

概要

文丈(1つの文様の経糸方向の長さ)は4.8cm、窠間幅(完全な文様の緯糸方向の長さ)は22.2cm。鏡箱の裏に和紙で裏打ちしてから高麗錦を貼る。表面がほぼすり減っており、紫糸はほとんど失われている。箱は檜の一枚板をくりぬいて作る。高麗錦はもとは高麗からの渡来品の錦で、高句麗様式の高級な錦をいう。後に国産化される。身の中央に小孔を開け、鏡を押し出して取り出しやすくする。

管理

  • 名称:八角高麗錦箱
  • 倉番:南倉 70
  • 用途:調度
  • 技法:染織
  • 寸法:長径45.0 高3.7
  • 材質・技法 :檜 外面は錦貼 内面は麻布下地に白絁貼

出展歴

  • 名称:八角高麗錦箱
  1. 1959年 - 正倉院宝物展(東京国立博物館
  2. 1966年 – 第19回
  3. 1984年 - 第36回
  4. 2006年 - 第58回
  5. 2019年 - 第71回

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展60回の歩み』奈良国立博物館
  2. 尾形充彦(2000)「錦」(年次報告)正倉院紀要, 第22号、p85

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

フリーエリア

よろしければランキング投票してください
にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

メンバーのみ編集できます