縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

門脇禎二(かどわき ていじ、1925年9月28日 - 2007年6月12日)は日本の歴史学者である。専攻は日本古代史。文学博士(京都大学、1969年)。京都府立大学名誉教授。

概要

研究テーは(1)古代共同体・奴隷制論、(2)「大化改新」否定論、(3)飛鳥論、(4)地域国家論・日本海域史などに取り組んだ。教科書や学習参考書の執筆など、歴史教育にも力を入れた。京都府相楽郡精華町は門脇先生の著作を始め、本6,820冊、雑誌約370誌(2,613冊)を所蔵する。4〜6世紀ではヤマト王権は地域王国でしかなく、イズモ王国やキビ王国と並立しており、6世紀後半から7世紀にかけてヤマト王国を中心として統一的国家体制を形成していったと考える。長らく邪馬台国大和説であったが、晩年は病床で九州説を取るようになり、その制作途上の2007年に亡くなった。遺稿は、狩野久氏と佐藤宗諄氏により2008年に「邪馬台国と地域王国」(吉川弘文館)として発刊された。

経歴

  • 1925年、高知県生れ。
  • 1949年、京都帝国大学文学部国史学科卒業。
  • 1954年、京都大学文学部助手
  • 1957年 、奈良女子大学文学部講師
  • 1960年 、奈良女子大学文学部助教授
  • 1966年、 奈良女子大学文学部教授
  • 1975年、京都府立大学文学部史学科教授
  • 1986年9月、京都府立大学学長
  • 1993年、京都橘女子大学文学部教授
  • 1995年4月、京都橘女子大学学長(2000年3月まで)
  • 1999年、京都府文化賞(特別功労賞)受賞
  • 2001年、京都橘女子大学名誉教授
  • 2003年、文化財の保存につくしたとして和島誠一賞を受賞する

著書

  • 門脇禎二(1957)『古代国家と天皇』創元社
  • 門脇禎二(1960)『日本古代共同体の研究』東京大学出版会
  • 門脇禎二(1965) 『釆女』中央公論社
  • 門脇禎二(1969)『「大化改新」論』徳間書店
  • 門脇禎二(1970)『飛鳥 その古代史と風土』吉日本放送出版協会
  • 門脇禎二(1977)『蘇我蝦夷・入鹿』吉川弘文館
  • 門脇禎二(1981)『日本古代政治史論』塙書房
  • 門脇禎二(1986)『日本海域の古代史』東京大学出版会
  • 門脇禎二(1988)『吉備の古代史』山陽放送
  • 門脇禎二(1984)『葛城と古代国家』教育社
  • 門脇禎二(1994)『飛鳥古京』吉川弘文館
  • 門脇禎二(2003)『古代出雲』講談社
  • 門脇禎二(2008)『邪馬台国と地域王国』吉川弘文館

参考文献

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