古墳時代中期の層から扉板が発見された。長軸長さ140cm、短軸45cm、厚さ3cmぶ加工された板材である。扉板の中央に閂貫を通すための突起がある。発見されたのは1枚だけであるが、元は左右対称の観音開きの扉と考えられる。扉板右下部分に回転の軸となるホゾも
扉板を覆う地層で古墳時代中期の
須恵器が見つかったことから、扉板は古墳時代のものとみられる。
建物の上部構造が分かる遺物が出土することは極めて稀である。今回の出土は
北新町遺跡?の扉とよく似ている。離れた地域で似たものが出ることは、古墳時代の標準形式であった可能性がある。
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